最近見たアニメに「恋は雨上がりのように」がある。
そのアニメの話を書くのでネタバレ注意。

若い頃、文学に情熱を燃やしていたが、時の流れと共に平凡な生活を送るようになった中年男性と、怪我を期に陸上への夢を忘れようとする女子高生の話。

普通に見れば「少女マンガ・アニメ」の部類なんだろうと思う。
女子高生がアルバイト先の中年男性に恋をする。男性は常識的?に、女子高生に諦めるように諭すがかえって情熱に火がつく。
簡単に言えばこんな流れ。

その中年男性の親友が、こんなセリフを叫ぶ

文学ってのは人を救うためのもんじゃねえんだよ!
文学ってのは毒であるべきものなんだ!

アニメ「恋は雨上がりのように 11話」

前回の投稿にも書いたとおり、イイね、綺麗だね、凄いねの写真に辟易している僕は、このセリフに大きくうなずいてしまった。
見た人がハッとしたり、動揺したりするような作品。それが目指す所のひとつ。

僕は少年時代、夜更かしの時間つぶしに手塚治虫の「きりひと讃歌」を読んでいた。
一見、ブラックジャックや火の鳥より社会派のマンガで、眠気が襲ってきていたのだが、あるページをめくった途端、体がびくっと跳ね上がり、冷や汗を垂らしながら躁状態になったのを覚えている。
知っている人向けに言うと麗花のシーンです。
知らない人は是非読んでみてください。名作です。

この作品は僕の心に毒を落としました。
そして20年経った今でも強く残っているのです。
この経験が「作品に毒性を求める」原因でしょう。ぜひ、誰かにそんな思いをさせる作品を作りたい。
そう思いながら撮ってます。

さて、写真にもちょっと触れておきましょうw

太宰の代表作のひとつ「人間失格」を読む私です。
美しく咲きながらも、その根に毒を持つ彼岸花。世のすべてがその様な物に見えて敵視する。
自分も同じ穴の狢なのだから、怒りの矛先に困ってしまいます。
人間失格の主人公、葉蔵の破滅的な生き方に同情しつつ、憧れる自分を不安に思うことありますが、やっぱり僕はビビリなんでああは出来ないでしょうが。

さて、今回も思いついた順に適当な文章を書いてしまった。
物書きではないと言っても、もう少し何とかわかりやすい、読みやすい文を書かないとな…。
何でもかんでもミックスアップの世の中。写真だけポンと出しても無責任。多少の文章くらいは書けないと…。

んじゃ、今日はこのへんで。

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